第9回  セイコー70系1000mプロフェッショナルダイバー

今まで優れたダイバー時計を幾つか紹介してきまいたが、皆海外ブランドでした。
しかし、日本にも世界に誇れるダイバー時計があります。それが、このセイコープロフェッショナルダイバーなのです。しかも、飽和潜水を行うプロのダイバー達が実際に仕事に使用する時計で、最も多く選ばれているのが、セイコープロフェッショナルダイバーなのです。
ロレックスシードウェラーやオメガシーマスターなどももちろん使われていますが、セイコーが選ばれる理由は「絶対的な信頼性」によるものです。それは、セイコーのプロフェッショナルダイバーが、地上と深海の環境差をあらゆる点から考慮し、その問題点を完全に解決するための機構、アイデア、技術が投入されていることにあります。他社では考えもしなかった細かなところまで対応がされているのです。
1975年に本格的飽和潜水使用を実現した「61系600mダイバー」(自動巻き)が発表され、飽和潜水に耐えうるプロツールとして世界中から高い評価を受けました。
1978年には世界初のクォーツ搭載ダイバー「75系600mダイバー」を発売しました。
そして1986年、ついに世界初の1000m防水仕様の「70系1000mダイバー」が発売になりました。このダイバーは軽量で高蝕性、高耐久性を持つハイテクセラミックとチタンをケース素材に使用した、セイコーが世界に誇るハイスペックモデルです。
飽和潜水を行う場合、深海で時計内にヘリウムガスが混入し、浮上時その内圧により時計の風防が破裂することは、シードウェラーの回で説明しました。シードウェラーはガスエスケープバルブを装備することで、この問題を解決しましたが、バルブは稼動部がありますので、万が一作動しない場合、風防が破損する危険があります。セイコーは気密性を飛躍的に高めることでヘリウムガスを侵入させないようにしました。
まず、ケースを裏蓋の無いワンピース構造にし、素材に強靭なチタンを使用しました。そしてガラス側のパッキンに、新開発の特種ゴムを使用し、形状も従来のOリングからL字型として、圧縮リングで、縦横両方向から圧力をかけました。これにより従来の100倍もの高い気密性を得ることができ、他社では実現できなかったケース内へのヘリウムガスの侵入を阻止することに成功したのです。
また、ダイバー時計では必要不可欠な回転ベゼルまわりにも多数の工夫が盛り込まれています。セイコープロフェッショナルダイバーの外観上の大きな特徴として、胴輪がありますが、これは時計の耐衝撃性、耐擦傷性、耐蝕性、安全性を極限まで高めるためです。素材はステンレスでは役不足だったため1975年当事ではまだ注目されていなかったチタンを使用しています。そしてその内側で保護される回転ベゼルの操作性を上げるため一部に切り欠きを設けると共に、大型のネジ4本で脱着可能にすることで、メンテナンス性を上げています。
また、回転ベゼルは合成ゴム製Oリングにより、テンションをかけ不用意にベゼルが回らないようにし、裏には正確に60分割された溝と特許取得の特種形状ばねにより、正確な位置決めと、万が一回転したとしても安全方向への回転を、確実にしています。
さらにセイコーの気配りはベルトにも現れています。ダイバー時計の多くは金属ブレスを採用して、普段時とウエットスーツ着用時のためにワンタッチエクステンション(延長)機構を付けています。
しかし飽和潜水時、海上ではフィットしていたベルトも、深海で圧力を受けるとウエットスーツが縮み、腕廻りに5~6mmの隙間が出来てしまいます。すると時計の位置がずれたり、最悪はずれてしまうことも考えられます。セイコーはこの問題を大きな伸縮性をもつ蛇腹構造の特殊ゴムベルトを使用することによって解決しています。
また、文字盤インデックスおよび極太針に新開発の放射性物質を含まない長残光蓄光塗料ルミブライトを採用し、環境に配慮しつつ深海での視認性を確保しています。
このように、あらゆる点に気をくばって作られたプロフェッショナルダイバーだからこそ、世界のプロダイバー達から高い評価を受けているのです。
今まで優れたダイバー時計を幾つか紹介してきまいたが、皆海外ブランドでした。
しかし、日本にも世界に誇れるダイバー時計があります。それが、このセイコープロフェッショナルダイバーなのです。しかも、飽和潜水を行うプロのダイバー達が実際に仕事に使用する時計で、最も多く選ばれているのが、セイコープロフェッショナルダイバーなのです。
ロレックスシードウェラーやオメガシーマスターなどももちろん使われていますが、セイコーが選ばれる理由は「絶対的な信頼性」によるものです。それは、セイコーのプロフェッショナルダイバーが、地上と深海の環境差をあらゆる点から考慮し、その問題点を完全に解決するための機構、アイデア、技術が投入されていることにあります。他社では考えもしなかった細かなところまで対応がされているのです。
1975年に本格的飽和潜水使用を実現した「61系600mダイバー」(自動巻き)が発表され、飽和潜水に耐えうるプロツールとして世界中から高い評価を受けました。
1978年には世界初のクォーツ搭載ダイバー「75系600mダイバー」を発売しました。
そして1986年、ついに世界初の1000m防水仕様の「70系1000mダイバー」が発売になりました。このダイバーは軽量で高蝕性、高耐久性を持つハイテクセラミックとチタンをケース素材に使用した、セイコーが世界に誇るハイスペックモデルです。
飽和潜水を行う場合、深海で時計内にヘリウムガスが混入し、浮上時その内圧により時計の風防が破裂することは、シードウェラーの回で説明しました。シードウェラーはガスエスケープバルブを装備することで、この問題を解決しましたが、バルブは稼動部がありますので、万が一作動しない場合、風防が破損する危険があります。セイコーは気密性を飛躍的に高めることでヘリウムガスを侵入させないようにしました。
まず、ケースを裏蓋の無いワンピース構造にし、素材に強靭なチタンを使用しました。そしてガラス側のパッキンに、新開発の特種ゴムを使用し、形状も従来のOリングからL字型として、圧縮リングで、縦横両方向から圧力をかけました。これにより従来の100倍もの高い気密性を得ることができ、他社では実現できなかったケース内へのヘリウムガスの侵入を阻止することに成功したのです。
また、ダイバー時計では必要不可欠な回転ベゼルまわりにも多数の工夫が盛り込まれています。セイコープロフェッショナルダイバーの外観上の大きな特徴として、胴輪がありますが、これは時計の耐衝撃性、耐擦傷性、耐蝕性、安全性を極限まで高めるためです。素材はステンレスでは役不足だったため1975年当事ではまだ注目されていなかったチタンを使用しています。そしてその内側で保護される回転ベゼルの操作性を上げるため一部に切り欠きを設けると共に、大型のネジ4本で脱着可能にすることで、メンテナンス性を上げています。
また、回転ベゼルは合成ゴム製Oリングにより、テンションをかけ不用意にベゼルが回らないようにし、裏には正確に60分割された溝と特許取得の特種形状ばねにより、正確な位置決めと、万が一回転したとしても安全方向への回転を、確実にしています。
さらにセイコーの気配りはベルトにも現れています。ダイバー時計の多くは金属ブレスを採用して、普段時とウエットスーツ着用時のためにワンタッチエクステンション(延長)機構を付けています。
しかし飽和潜水時、海上ではフィットしていたベルトも、深海で圧力を受けるとウエットスーツが縮み、腕廻りに5~6mmの隙間が出来てしまいます。すると時計の位置がずれたり、最悪はずれてしまうことも考えられます。セイコーはこの問題を大きな伸縮性をもつ蛇腹構造の特殊ゴムベルトを使用することによって解決しています。
また、文字盤インデックスおよび極太針に新開発の放射性物質を含まない長残光蓄光塗料ルミブライトを採用し、環境に配慮しつつ深海での視認性を確保しています。
このように、あらゆる点に気をくばって作られたプロフェッショナルダイバーだからこそ、世界のプロダイバー達から高い評価を受けているのです。