第6回 ドラマ、映画の中の腕時計ドラマ、映画の中の腕時計

ドラマの中で人気俳優のつける腕時計が話題になり、売り上げを伸ばしています。
以前は、ドラマ自体がヒットしてもその小道具である時計に注目する人はごく少数でした。いったい、いつごろからそうなったのでしょうか?
答えは 木村拓也さん主演の月9ドラマ「ラブ・ジュネレーション」からです。このとき木村拓也さんのしていたロレックスエクスプローラーⅠというモデルが注目されて、中古相場で定価の半額程度で取引されていた同モデルが急騰し、中古でも定価の80~90%で、新品は定価以上(一時は50万円超)になってしまいました。マイナーチェンジした後は少し落ち着いて、現在は新品をディスカウント店などで、定価の85~90%位で買うことができます。
また、同じく 木村拓也さん主演の月9ドラマ「ヒーロー」のなかで、オメガスピードマスター125 という限定モデルをしたとき、これも中古相場が急騰しました。 (これはもともと1973年に2000本限定で発売された極めてマニア向けのものだったので、一般的に人気はあまり出ませんでした。)
最近では、「踊る大捜査線TheMovie」で織田祐二さんの着けていたハミルトン カーキ、ウエンガー コマンドクロノ、映画「ターミネーター3」のシュワルツネッガーさんが着けているオーデマ・ピゲ ロイヤルオークなど多くの時計が話題にのぼっています。
そのなかで一押しはルミノックスです。ルミノックスは1989年、アメリカで創業されました。 創立間も無い同社を知らしめたのは米国軍の要請で開発された「ネイビーシールダイブウォッチ」です。同社の社名ともなっているトリチウムガスによる驚異的な発光システム
「ルミナント」を使用し、米国海軍特殊部隊や空軍ステルス機パイロットが同社の時計を採用しており、ミリタリーウォッチメーカーとしての地位を確立しました。多くのアクション映画やドラマなどで俳優が使用しており、日本で大きくその名を知らしめたのは、またもや木村拓也さんが、日曜ドラマ「グッドラック」の中でパイロット用の時計として使用したためです。
これにはさらに内輪話があります。このルミノックスはドラマが始まる前に、木村拓也さんと岩城洸一さんが別の番組で共演した際、岩城洸一さんから木村拓也さんへプレゼントされたものだったのです。
再び岩城洸一さんと共演することになった木村拓也さんが、敬意を表してこの時計を使用したということです。岩城洸一さんから木村拓也さんへプレゼントされた モデルはF117ステルス ナイトホーク3402 の限定モデルでブレスのほかに2種類のナイロンストラップが化粧箱にセットされていたものです。 国内150セットのみの販売で、すぐに完売してしまったそうですが、3402ブレスタイプ単体
では現在も購入可能となっています(定価¥70,350税込)。また付属していたナイロンストラップの内、1本は単体で別売りされています。
米国軍のみならず、警察や消防隊、他国の軍隊もこぞって採用しており、新モデルもぞくぞく発表されています。 今後が楽しみなブランドです。
どの俳優がどこのブランドの時計をつけているのか、どこのアクセサリーを愛用しているのかをチェックして、憧れのスターが着用しているのと同じものを探してみるのも楽しいですよ!